以前、各家庭では使い古したテンプラ油を台所の排水口から平気で流していました。ところがこの油が、下水管で固まり海に流れ出て海を汚染している事が社会問題になりまして、今では新聞紙に吸収させて燃えるゴミと一緒に焼却したり、固める薬剤なども売り出されています。
近年、<子どもがおかしい!?>としか言いようがない、凶悪で不可解な少年犯罪が多発しています。これは、環境問題と同様に、我々が歴史の流れの中でウッカリ見過ごしてしまった事柄が原因となっているのでは無いでしょうか? 1960年頃から、景気が上向きになった日本には、テレビの普及が始まります。高度成長期と言われる1965年頃からテレビは全国に普及することになりますが、いわゆる<テレビっ子>もここから出現することになりました。<テレビっ子>が20歳になるのは1985年(この年には2年前に発売された「ファミコン」がブームとなり、500万台が売れています)。 結婚適齢期を迎えるのが1990年。すぐに子どもが産まれたとしても、その子が小学校に上がるのは1996年です。<テレビっ子>である母親にとって、テレビゲームは好感度の高いオモチャであり、何の疑いもなく子どもに買い与えることになります・・・そして、翌年。 1997年、日本テレビの報道番組で、初めて「学級崩壊」が報じられました。この年、当時14歳の「酒鬼薔薇聖斗」なる少年によって引き起こされた<神戸連続児童殺傷事件>は、全国の大人達を衝撃と混乱の淵に突き落としました。そして、今日に至るまで、我々日本人はこの淵から這い上がることも出来ず、次から次へと起こる事件によって、幾度となく混迷の淵に突き落とされているのであります。 その後、1999年<全日空ハイジャック事件>から2004年6月の<佐世保小6女児殺傷事件>に至るまで、青少年から子どもにいたる不可解な凶悪犯罪が余りにも多く発生しています。来週は、これ等の時代を「子どもの心」と言う視点から検証したみたいと思います。 <福岡東ロータリークラブ2004-2005年度 会長報告No.28(2005.2.10)>
by keizo-ohata
| 2006-09-19 02:19
| 育児・教育
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