曾てアフリカでは、150の部族があれば150の文化が存在し、それは互いに接点を持たない独立した文化として存在していました。150の部族の150の文化とは、150種類の「思い込み」の違いに他なりません。
国際化とは、通信手段(コンピューター&インターネット)と移動手段(航空機)の発達によって、互いを隔離していた「壁」が崩壊し、世界の異なる「民族の思い込み」が否応無く出会わざるを得なくなった状態を言うのであります。 文化の壁が崩壊し、互いに考え方を理解できない者同士が交流せざるを得ない状況に加えて、コンピューターの著しい発達によって「情報化社会」がもたらされました。結果、21世紀は「文化の衝突」と「情報の洪水」と言う二つの大災害に直面していると言うのが現状です。 この二つの災害に対して、子どもの教育と言う視点から、どのような「備え」が必要かを考えてみたいと思います。日本の子供達にとって、「文化の衝突」への体力をつける為に『ディベート』の学習が必要であることはすでにお話しました。情報化社会への対応はどのように考えたらいいのでしょうか?ただ単に「情報の洪水」と言うのではなく、「国際化」と言う<互いに理解し合えない文化>の情報までもが洪水のように押し寄せる社会、それが情報化社会の一面でもあるわけです。 「混沌」・・これが21世紀初頭のキーワードになると思います。「混沌の中より、いかに答えを導きだせるか」・・・これが、21世紀を生きる子ども達に最も求められる能力であります。しかし、教育現場や文部科学省の対応を見ておりますと、その現実は暗澹たる気持ちにさせられるものばかりであります。(これを話し始めれば、お役人への悪口と1回分の卓話になってしまいますので、割愛いたしますが・・)ここは<企業メセナ>や<NPO>などの民間のパワーが時代を切り開くしか方法は無いのではないか・・・と思う次第です。 福岡東ロータリークラブ2004-2005年度 会長報告No.26(2005.1.27)
by keizo-ohata
| 2006-08-27 02:10
| 育児・教育
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