今日、ラジオ・テレビ・新聞で<いじめ>に関する報道を見聞きしない日はありません。しかしほとんど全てが的外れな議論に終始しているのは残念と言うしかなく、この国の大人の考える力が低下してしまっているのではないか、と地団駄を踏む思いです。
深夜の民放TVの討論番組では、「いじめる子どもが、次の機会には突然いじめられる側の子どもとなってしまう」例が報告されていました。つまり、全ての子どもについて、現代の我々の生活環境が「そのような子ども」を育ててしまっている・・・と言う現実です。 その議論でも「いじめている側の子どもこそ、学校から追放するべきではないのか」などどバカげた話を延々とやっています。これなどは「いじめがあるから学校にカウンセラーを派遣しましょう」とか「いじめがあるから、生徒にいじめてはいけませんと言う」等と同レベルの、大人として無責任極まり無い言動と言うしかありません。 フリースクールに入所している子ども達がTVで報道されました。軽度発達障害児と診断される子どもは、他人とうまく交流できないせいで<いじめ>の対象になりやすく、登校拒否を経てフリースクールに入所してきます。その番組で、歩いて1時間程の農園に皆で出掛けて野菜を収穫したりする授業が実施され、その授業を拒否して図書館に立てこもった3〜4人の男の子の様子が映し出されました。全員が片時も<ファミコン>から指を離すこともなく遊んでいました。校長先生がなぜ授業をさぼったのか問いつめますと、「ウザイんだよ!」とおきまりの反応です。校長先生は怒って、一時も休まず<ファミコン>を続ける子ども全員から<ファミコン>を取り上げました。 その子のお母さんのインタビュー。当惑したような表情で「(いじめが発生した)学校は子どもの様々な事情を理解して、対応して欲しい」と言っています。そのような子どもに育ててしまったのが《母親である、自分の無知》が原因であることに全く気付いていないのです。現状では、ほとんど全ての母親が同様であると思います。でなければ大きな議論になっているハズですから・・・。 NHK・TVに父親の子育て参加をテーマにした番組があります。そこで、あるクリエーターであるお父さんが登場して、このような発言をしていました・・・・「子どもと言うのは<食欲>と言っていい程の<生きる為に必要な欲>、と同レベルで《遊び欲》という<欲>をもっている、と実感したそうです。さすがクリエーターだけあって観察眼が鋭いと感心いたしました。 人間の遺伝子のプログラムは、子どもの時期に《遊び欲》をプログラムしています。子どもは遊びを通じて、道具の使い方・身体の使い方・人間的な心の発達・危険への対処法・集団との関わり方・相手への思いやり等々を学習し、身につけてゆくのです。これが人間として育つ、遺伝子のプログラム。それをテレビ・ファミコン漬けにしてしまっているのは《お母さん》!!!、あなた達なんですよッ!!遺伝子は、子ども同士や自然そのものとの実際の関わりを、《遊び》という形を通じて学習するようにプログラムされています。それを「仮想現実」であるテレビ・パソコンで奪ってしまっているのが、《お母さん》達なのです。全ての直接的原因は《お母さんの無知》より発しています。 議論は未だ核心に至っていないと思っています。大いに反論していただきたいと願っています。子ども達の為に、大きな議論の渦が問題の核心を明らかにしてくれる日が、一分一秒でも早く訪れてくれることを、一日千秋の思いで待っています。
by keizo-ohata
| 2006-11-25 03:10
| 育児・教育
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